ヘビーな音楽を作ることを使命とするノイズカルテットWebが、ニューシングル「News」をリリースした。

ここ数年「Windmill」などで流行している、硬派なポストパンクサウンドへの反発を掲げる生々しいサウンドは、激しいドラムとギターを融合させながらも、メタルには決してなりきらない。実際、彼らの音楽はジャズ、プログレ、ロック、ポップ、ノイズなどあらゆるジャンルのファンを魅了し、時にサプライズを与える。

今作「News」は厳密には彼らの2枚目のシングルだが、バンド結成初期の5年前にリリースされたシングルはまだ3人体制だった。現在の4人体制となって最初のシングルの今作はWebにとって真の出発点と言える作品だ。

そんな今作は、途切れ途切れでひどく歪んだ音で始まり、突如として熱狂的なエネルギーを放ち、勢いを緩めることなく2分弱で突然停止する。この短い演奏時間の中に、バンドは驚くほど多くのアイデアを詰め込むが、決して焦りや未完成を感じさせない。
時折感じる矛盾のようなサウンドはまさにWebの特徴で、バンド名の「Web」という言葉からも自然とデジタルという相反するものを想起させる。

Fat Dog、Blue Bendyのサポートなどを務め、昔ながらのやり方でファンを獲得してきたWeb。爆発寸前のような緊張感を今のうちに感じてほしい。