静寂と熱狂を兼ね備えたビート、内省と多幸感が共鳴するサウンド──
現代エレクトロニック・シーンの異才、Jacques GreeneとNosaj Thingが手を組んだ新ユニット、Verses GTが、9月12日 (金) に〈LUCKYME〉よりリリースされるデビュー・アルバム『Verses GT』から新曲「Found」を解禁。

Verses GTは、ただのプロジェクトじゃない。グループ名であり、アルバム名であり、ライブセットであり、映像作品──すべてが詰まったひとつのムーヴメントだ。2023年にOuriをフィーチャーした「Too Close」、2024年には「RB3」、そして2025年に「Unknown」と立て続けにサプライズ・シングルをドロップしてきたJacques GreeeneとNosaj Thingの二人による新ユニット、その全貌がいよいよ明らかになる。
このアルバムには、ただの「情緒」ではない、重みのある静けさが漂っている。ロンドン、ロサンゼルス、東京、パリ、そしてモントリオールで対面で制作され、実際の人間関係から生まれた音楽は、深く、丁寧で、時にミニマル。そこに宿るのは、「今」という時代を生き抜いた二人の確かな体温だ。

ゲストにはKuckaやTYSONも参加。ビジュアル面では、写真家/映像作家Xavier Tera、クリエイティブ・ディレクターのTerence Teh、Erin D. Garciaらが結集し、ジャンルも国境も越えた世界観を構築している。さらに、昨年モントリオール〈MUTEK〉でライブデビューを果たし、DJユニットとしての活動もスタートした二人が、いよいよ世界各地で本格的なツアーを始動。9月18日のモントリオールを皮切りに、ニューヨーク〈Webster Hall〉、サンフランシスコ〈Great American Music Hall〉、ロサンゼルス〈El Rey Theatre〉、マイアミ〈III Points Festival〉、そしてヨーロッパ、日本へと渡る壮大なワールドツアーも決定している。

今回新たに公開された「Found」は、このアルバムの核となる楽曲のひとつであり、両プロデューサーそれぞれのスタイルの最も緊迫感ある要素を融合させ、鮮烈で生命力あふれる作品を生み出している。先行シングル「Unknown」と、Stereogum誌が「高揚感に満ちたエモーショナルなダンス・アンセム」と評した「Your Light」に続くシングル「Found」は、ミニマルでありながら重厚であり、レコーディングと同時並行で編集することで生まれた。今作の制作は、3〜4時間で、2〜3曲を仕上げるハイペースで行われ、レコーディング中にJacques Greeneが音源をキャプチャして、再生中に音をチョップしていくという手法で最初に完成したのが「Found」だったという。