The New Evesがデビューアルバム『The New Eve Is Rising』を〈Transgressive Records〉より8/1にリリースした。

Violet Farrer (guitar, violin, vocals)、Nina Winder-Lind (cello, guitar, vocals)、Kate Mager (bass, vocals)、Ella Oona Russell(drums, flute, vocals)から成るブライトンを拠点とする4人組バンドThe New Eves。自分たちの音楽を“真実が見える石”を意味する「Hagstone」を掛け合わせた「HagstoneRock(ハグストーン・ロック)」と称するバンドはデビューシングル以降、フリークフォーク、ガレージ、グレゴリオ聖歌、東欧・西アフリカのフォークなどに影響を受けながら独自の世界を創り続けてきた。

「4人でどこまで行けるのか、自分たちの神話を作りながら挑戦している」とNinaが語るこのデビューアルバムは、まさに彼女たちの遥かなる旅を眺めているよう。収録曲の一つ「Cow Song」はボニーという名の牛と共にスウェーデンの野原で録音され、開放的で雄大な山々を放浪しているかのような、さらに言えば牛たちと一緒に歩いているかのような動物的なリズムが特徴的だ。

加えて、今作は教会でのレコーディングを行うなどロックと儀式の狭間での即興的な往復も魅力の一つであり、バンド精神が示す先にある新たな境地が確認できる。

バンドは「The Great Escape 2025」での素晴らしいパフォーマンスからUncut誌が選ぶベストアクトに選出され、9月から始まるBlack Country, New RoadのUKツアーでサポートアクトを務めるなど、その才能を着々と開花している。

歩みは静かでありながら大地と共にある。その力強くも儚いコーラスが自由への欲望を刺激する。