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カナダのアート・パンク・カルテット、Mock Mediaが3rdアルバム『Rat Bastard』をリリース

カナダのブリティッシュ・コロンビア州ノース・オカナガン出身のアート・パンク・カルテット、Mock Mediaが7月17日にニュー・アルバム『Rat Bastard』をMac DeMarcoのレーベル〈Mac’s Record Label〉よりリリースすることを発表した。北米・南米では〈Meat Machine〉より発売され、あわせてタイトル曲「Rat Bastard」も公開されている。
幼なじみ4人から成るMock Mediaは、近年の気難しく自己重要感に満ちたインディー・ロックへの痛快なアンチテーゼとして存在感を高めている。鋭いユーモア感覚を武器に、Bruce Springsteen、Ramones、Bad Brains、Desmond Dekkerといった幅広いアーティストからインスピレーションを受けると同時に、完全に独自のサウンドを築き上げている。
また、2026年5月にはMac DeMarcoの全米ソールドアウト・ツアーの一部公演でサポート・アクトを務める予定だ。
最新作『Rat Bastard』は、従順さという束縛を打ち砕く内容になっている。ギタリスト兼ヴォーカリストのEvan Aasenは、先行シングル「Rat Bastard」について、「これは、工場や作業場で錆びた金属をいじりながら、後ろでラジオを流して聴くような、まさにThe Cars風のクラシックなロック・ソングなんだ。『Rat Bastard』は、誰の中にも少しは“ろくでなし”な部分があって、時に暴走してしまうっていう曲。家族みんなで楽しめるポップ・ロックだよ。」と語っている。
Evan Aasenが飛行機の操縦中に書いた楽曲「Built for Speed」は、Mock Mediaに抱かれがちな“アートスクール系”のクールなイメージを完全に吹き飛ばし、まるでダイナマイトで葉巻に火をつける兵士のような高揚感とともに、Judas Priestばりのヘヴィメタルへと突き進む。「Mock City Rock」は、MC5、XTC、New York Dollsへのヴァーノン流回答とも言える、バンドの代表アンセムとして躍動する。
ロック音楽の砕け散った夢が積み上がるジャンクヤードから、Mock Mediaは奇妙な真珠を拾い集める。アルバム表題曲「Rat Bastard」は、80年代風リバーブ・スネアと高揚感あふれる掛け声に乗せて跳ね回り、「Crushed」ではFleetwood Macを思わせるリズム感が、騒々しさの中に温かさとユーモアを添えている。
さらに、「Fell from The Top」や「City’s On Fire」では、ダブの影響を受けた混沌が血まみれの笑みを浮かべるように炸裂し、妖精の粉のようなメロディが感応する魂たちを誘う。一方、「Take It」は物悲しいパワー・バラードとして、絶妙なパスティーシュ感覚によって本格的な“トーチ・ソング”へと昇華されている。タイトルとは裏腹に、「Straight Line」は、退廃的なデザート・ロックから一転し、90年代テクノの火葬場へ全速力で突っ込むような楽曲だ。
『Rat Bastard』には過剰とも言えるほど大胆なサウンドの方向転換が散りばめられているが、Mock Media自身は「これまでの自分たちと根本的に違うことをしているわけではない」と語る。
僕たちは常に、ある種のスピリチュアルなエネルギーを音楽に宿そうとしている。でもそれは簡単じゃない。特にレコーディングではね。ライブでは実現できた瞬間もあったけど、もっと完全に自分たちを解放して、バンドとして一体化したいんだ。特定のメッセージがあるかって?僕たちはただ、お互いを大切にしていて、一緒に音楽を作ることを大事にしているだけ。結局のところ、歌っているのも演奏しているのも僕たち自身で……それが、僕たちにできる唯一のことなんだ。
– Mock Media
ノース・オカナガンの岩だらけの谷で大声を上げ続けていると、返ってくるのが孤独なこだまなのか、それとも神の声なのか、いつしか区別がつかなくなる。Mock Mediaが何を築こうとしているのか、なぜそんな辺境の荒涼とした土地でそれを行う必要があるのか――それは誰にもわからない。

■ RELEASE INFORMATION
ARTIST:Mock Media
TITLE:『Rat Bastard』
RELEASE DATE:2026. 7. 17
LABEL:Mac’s Record Label, Meat Machine
