ロンドンと日本の2つの文化圏を往還しながら服作りを行う〈nomm’age〉が2026AWコレクションを発表

ロンドンと日本の2つの文化圏を往還しながら服作りを行う〈nomm’age〉が2026AWコレクションを発表した。

今シーズンの〈nomm’age〉は、詩人Frank O’Haraが街のノイズやヒールの足音、突然響くクラクションといった、都市の不規則なリズムをそのまま書き留めたように、衣服が刻むかすかな摩擦の音、歩行のテンポ、そんな日常の「動きと気配」に目を向けることからクリエイションをスタートさせた。

手がかりとなったのは、かつて誰かに愛され、クローゼットの奥で静かに眠っていた、クラシックなメンズウェアのアーキタイプ。それらを、誇張されたボリュームと流動的なシルエットで再構築し、現代の都市の空気へと呼応させ、余計な装飾を排した衣服は日々の生活に確かな機能をもたらす「静かなユニフォーム」として機能する。

本コレクションは、独自に開発した縮絨ウール、凹凸の表情が美しく立ったコーデュロイ、梳毛ウールのニット、そして立体的なうねりを持つウールカルゼで構成。これらはメンズウェアの基本となる、タフで実用的な素材である。クラシックなメンズウェアの原形を踏襲しながらも、職人の手作業による丁寧な工程を施すことで、テクスチャーに微細な変化を加え、衣服に「時間の痕跡」を想起させる独特な風合いを宿らせる。 

カラーパレットは、ブラック、ブラウン、ネイビーという普遍的なトーンをベースに、都市のノイズや境界を想起させる赤と青が静かなコントラストを描く。これらの色彩は、主張するためではなく、空間の陰影や着る人の、日常のリズムに寄り添う微かなアクセントとして、衣服の内側で機能する。

また、ブランド初となるフットウェアのリリースとして、ニューヨーク州のオーロラで、1990年代の初頭にスタートしたアメリカの伝統的なコンフォートシューズブランド〈Aurora Shoes〉を迎えた、特別なコラボレーションも発表。 

〈Aurora Shoes〉の定番として愛され続ける名作「Middle English」をベースに、〈Aurora Shoes〉の最大の特徴である実直なクラフトマンシップに対し、〈nomm’age〉なりの実験性をプラスするアップデートを行った。 

ソールには、Vibram製のシャークソールを特別に装備。波状の力強いボリューム感が、今シーズンの拡大された衣服のシルエットと完璧なバランスを描き、都市をタフに歩くための現代的な機能をもたらす。 

アッパーレザーには、コードバンでも名高い名門〈Horween Leather Company〉のクロムエクセルレザーを採用。 深くオイルを蓄えたタフな革は、履き込むほどに自らの足に馴染み、衣服と同じように美しい経年変化の痕跡を刻んでいく。 


■ COLLECTION

nomm’age 2026AW