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LAの6人組オルタナティブバンド Dutch Interior、名門〈Fat Possum〉からのデビュー作『Moneyball』をリリース。

LAを拠点に活動する6人組オルタナティブバンド Dutch Interiorが、名門〈Fat Possum〉移籍後レーベルデビュー作となるアルバム『Moneyball』をリリース。DIIVやHorse Jumper of Loveなどのツアーでサポートアクトを務める一方、その洗練されたポストアメリカーナなアプローチで着実にリスナーを獲得してきた注目のバンドだ。
今回のアルバムはLong Beachにある自作のスタジオで、6ヶ月かけてレコーディングされたという。今作はメンバーのConnor Reevesがプロデュース、Modest mousやFleet Foxesなどを手掛けた経験のあるPhil Ekがミックスを担当。メンバーそれぞれが独立して作曲した曲(6人中5人がボーカルと作詞を担当)がバンドに持ち込まれており、それぞれのスタイルや個性を感じ取ることができる仕上がりになっている。ソングライティングに対するこのような個々のアプローチにもかかわらず、彼らは互いを「同じ核となる人生の枝」と表現し、その衝突する影響と経験がすべて楽曲に滲み出ている。
一緒にいても、離れていても、彼らは映画を見たり、料理をしたり、アンビエント、スローコア、実験的フォーク、オルト・カントリー、ジャズ、サザン・ロック、あらゆる形態のダンス・ミュージックなど、幅広いジャンルの音楽を聴く。オルト・カントリー、研ぎ澄まされたインディー・ロック、そして不協和音のアンビエンスの間で揺れ動きながら、自分たちだけの言葉を話し、それを普遍的なものに翻訳するバンドのように聴こえる。彼らの芸術への傾倒が、バンドを中心にした活動につながっていると言える。アルバムについてバンドは次のように話す。
「僕たちは、自分たちがアメリカ音楽の伝統の中に存在していることを認め、それを自分たちにとって個人的な場所へと持って行きたかったんだ。喩えるとすれば、古い家をリノベーションして、そこに人を招き入れたような感じ」。
これらの曲は、6人自身の歴史を拡大したものであり、超特異的な伝承であり、彼らを取り囲む風景の無限ループの中に後退したり、再び現れたりする。彼らはしばしば、微細でありふれたディテールに、独特の愛情を込めて焦点を当てる。時代に取り残されたような物悲しさと哀愁を漂わせながら、今いる自分たちの地点を、独自の感性と視点で再構築した『Moneyball』は色褪せない未来永劫の輝きを放つ。
■ Release Information
ARTIST:Dutch Interior
TITLE:『Moneyball』
LABEL:Fat Possum Records
