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破格の新人トリオ Ebbb、名門〈Ninja Tune〉よりデビューEP『All At Once』を6/14にリリース。EPより収録曲「Himmel」「Swarm」を先行公開。

プロデューサーのLev Ceylan、ヴォーカリストのWill Rowland、ドラマーのScott MacDonaldからなる、ロンドンで一際異才を放つ革命児トリオ、Ebbb(=読み:エッブ)。この度、Young FathersやBlack Country, New Roadら、先駆的なアーティストを多数輩出する名門レーベル〈Ninja Tune〉との契約。デビューEP『All At Once』を6月14日にリリースすることを発表した。発表に合わせ、初の公式音源となる「Himmel」「Swarm」をEPより先行公開した。

「Himmel」は、ドリルのようなビートが入る前に、幽玄なサウンドスケープから構築される曲となっており、Rowlandの声が粉砕されたリズムの上を優雅に滑っている。「Swarm」は、ほとんど催眠術のようなグルーヴの中で展開し、Rowlandの歌声が曲を落ち着いたものへと導いている。

Ebbbはこれまで1曲も発表することなく、Squidやblack midiを生み出したロンドンのアンダーグラウンド・シーンでのパフォーマンスによって、瞬く間に話題を呼んだ。そんな彼らの衝撃的なパフォーマンスは、インディー音楽を扱うメディア/雑誌〈So Young Magazine〉が“ほとんど宗教的な体験”と評している。

脈打つリズム、没入感のあるエレクトロニック・プロダクション、きらめくメロディー、重層的なヴォーカル・ハーモニー、そしてアンビエントからインダストリアルへと変化するビートを融合させ、その結果、特異なハイブリッド・サウンドが生まれた。その特異なサウンドはしばし“Brian WilsonミーツDeath Grips”とも称され、無名ながら、スイスではThom Yorke擁するThe Smileのサポート・アクトにも抜擢された。

そんな彼らがリリースするデビューEP『All At Once』は宅録作品だが、ローファイな録音ではない。生々しく原始的なエネルギーが感じられ、綿密に作り込まれている。実験的で予測不可能な展開が多いかもしれないが、同時に深く考え抜かれた、張りのある、全く贅肉のない幸福感さえ覚えるような仕上がりとなっている。EPはデジタル配信、および数量限定の12インチでリリース予定。