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NY拠点のパーカッショニスト/作曲家 Eli Keszler、初のセルフ・タイトルアルバムを5/2にリリース。アルバムから先行で収録曲「Ever Shrinking World」を公開。

グラミー賞ノミネート経歴があり、ニューヨークを拠点に活動をするパーカッショニスト/作曲家/サウンド・アーティストのEli Keszler。最新作となる初セルフ・タイトル作『Eli Keszler』を5月2日に〈LuckyMe〉よりリリースすることを発表。 アルバムから収録曲「Ever Shrinking World」を先行で公開した。
これまでにOneothrix Point Never、Skrillex、Rashad Becker、Laurel Haloらとのコラボレーションを行い、Olmo Schnabel監督の『Pet Shop Days』(2023年)、Lotfy Nathana監督の『Harka』(2022年)などの映画のスコアを手掛け、さらにはDaniel Lopatin (Oneothrix Point Never) による『Uncut Gems』(2019年)のスコアにも参加するなど、業界内では名の知れた人物である。
そんなKeszlerの最新作は、故David Lynchを想起させる自由奔放な楽曲集となっており、彼の卓越した演奏表現が、抽象的なエレクトロニック・サウンドの上を駆け巡る。アルバム全12曲を通じて、Keszlerのシグネチャーサウンドである細かくきざまれたドラミングや、ダブ処理が施されたサウンドスケープが広げられている。
本作のゲストにはシンガーソングライターのSofie Royerや、サックス奏者のSam Gendelが迎え入れられている。Keszlerは本作の制作中、「打楽器の不規則で粒子のような音の言語を、まったく異なる文脈に応用できると気づいた」と語る。その結果生まれたのは「畏敬の念、ほとんど宗教的な感覚を持つ音楽」であり、「微細な断片から成る静的な音楽」だという。最初から“歌のアルバム”を作ることを目指し、異なる要素を再構築しながら、さまざまな色やムードがぶつかり合うことで生まれる表現を探求した。
「ある感覚を捉え、それが自由にさまざまな媒体や素材、ジャンルを行き来するようにしたかった。そして、音楽が向かうべき方向へと自然に流れるのを妨げず、そっと導くようなアプローチを取った」と話す。
世界はもう、以前のように静的ではなくなったよね。すべてが生々しく、厳しく、リアルに感じられる。こんな風に感じたことはなかった。
でも、感情をそのままさらけ出すのは自分には合わない。だから今、ただこの瞬間に沈み込んでいるんだ。ただ静かに、感じ取っている。
- Eli Keszler
アルバムは、CD、LP、デジタル/ストリーミング配信で2025年5月2日(金)に世界同時リリース。国内流通仕様盤CDには、解説書が封入される。