昨年リリースした自身初のソロ・アルバム『Heavy Metal』が〈Pitchfork〉で「BEST NEW MUSIC」を獲得するなど、その類い稀な才能で各所から絶賛されている奇才、Cameron Winter。彼がフロントマンを務めるバンド Geeseが、待望のニュー・アルバム『Getting Killed』を9月26日にリリースすることを発表した。アルバムから、収録曲「Taxes」がMVとともに公開となった。

デビュー・アルバム『Projector』のダウナーなポストパンク、前作『3D Country』での陽気なカウボーイ・ロックを経て、それらのアイデアを一気に破壊し、再び破片を拾い集め、大胆かつ明確なビジョンで形作っていく過程が描いたのが今作『Getting Killed』だ。今回のアルバムはKenny BeatsことKenneth Blumeをプロデューサーに起用し、彼のロサンゼルススタジオで1ヶ月をかけてレコーディング。その結果生み出されたのは、壮大なスケールの混沌とし​​たコメディだ。『Getting Killed』は、心を解き放つような新たな優しさと、強烈な怒りを絶妙にバランスさせ、メンバー全員が、揺るぎない自信と、従来の音楽構造への強い嫌悪感を体現した作品になっている。

Geeseは『Getting Killed』を完成させるまでの期間に、バンドとしての着実に歩み続けている。2ndアルバム『3D Country』はリリース後から各所で絶賛され、Rolling Stoneは「ここ数年のベスト・ニューヨーク・ロック・アルバムの一つ」、Pasteは「ズーマー(Z世代)が作った最高のロック・レコード」と同作を評している。ライブ活動も精力的に進め、Lollapaloozaをはじめとした世界最大級のフェスへの出演のほか、Jack WhiteやVampire Weekend、King Gizzard and the Lizard Wizardといったアーティストとツアーも行った。
フロントマンのWinterは、自身のソロ活動も並行して行う中で、そこで経た魂を探求する旅をGeeseの制作へと落とし込み、大胆で力強い新作『Getting Killed』へと帰結させた。このアルバムが果たしてどのような作品になっているのか、その全貌が明らかになるのが楽しみだ。