| Information

メキシコの即興演奏シーンで活躍するグアテマラ出身チェリストMabe Fratti。ニュー・アルバム『Sentir que no sabes』を6/28にリリース。また、先行シングル「Kravitz」と「Pantalla azul」を発表した。

美しいボーカルとしなやかなチェロのサウンド、時折見せる不気味なノイズで過去の作品はPitchforkをはじめとする音楽メディアで高い評価を集めてきたMabe Fratti。4枚目となる今作『Sentir Que No Sabes』は、彼女がこれまでに続けてきた、さまざまな感情の状態を表現できるきめ細かなドラマのセンスがあり、人間関係や状況を処理するための葛藤と、その次にやってくる行動を伝えている。同時に切迫感があり、明瞭で、ポップで、寛大で親しみやすく、本人は「グルーヴィーな作品」と述べた。

またすでにリリースされた先行シングル「Kravitz」はベースラインとして機能する見事なチェロに支えられた、このアルバムの基盤ともなる巧みなブラス・スタブ、ホイッスル、パープス、その他の挿入音が、都市の交通をキャンバスに描き出し、ポストモダンでワイドスクリーンなサウンドを生み出している。

– この曲は、考えがどこから来るのかわからないという感覚、それが外部から来るのか、内面から溢れるのか、また、誰が考えに耳を傾けたいのか、実際にそれに耳を傾けるのか。そんな感情を載せた曲 Mabe Fratti

もう一曲の「Pantalla azul」はメランコリックな仕上がりで、余裕のあるオープニングから、きらびやかで深いメロディックなピークへとゆっくりと盛り上がっていく。

– この曲は、私がワミーを手に入れ、それを使って遊んでいるうちに生まれたんだ。オートチューニングのエフェクトにインスパイアされたリフとメロディを思いついたんだ。Héctor(彼女のパートナーであり、マルチ・インストゥルメンタリスト、共同作曲者)は、ポリリズム・セクションに向かうクオンティックなジャンプを創り出すことで、曲を前進させた – Mabe Fratti

Mabe Frattiは今夏から北米ツアーを行う。また、この春から夏にかけて、Pitchfork・Paris、LondonのPrimavera Soundなど、イギリスとヨーロッパのフェスティバルへの出演も決定しているなど、今後の活躍にますます目が離せない。


■ Release Information