7インチレコードを模した、中央に穴の開いた波佐見焼の皿に、クリエイターたちとのコラボレーションにより生み出される「楽曲」「映像」「イラスト」「グラフィック」などをのせ、クリエイティブのユニークな流通方法に挑戦しているメディア・プロジェクト〈PEOPLEAP(ピープリープ)〉。コンテンツレーベル〈黒鳥社〉が2025年2月に立ち上げた書店+ギャラリー TIGER MOUNTAINにて、2025年4月30日(水)〜5月25日(日)の期間、両者によるコラボレーション展「PEOPLE+LEAP <1/10」を開催。

展覧会の開催にあたり『PEOPLEAP』と『TIGER MOUNTAIN』によるコラボ・プロダクトの限定発売、視聴会「Honest Jon’sを聴く会」、イベント「YOURS -Echoes in the Frame」の開催が決定した。※詳細は下記

■POP UP「PEOPLE+LEAP < 1/10」
メディア・プロジェクト〈PEOPLEAP〉は「PEOPLE(人)」と「LEAP(飛躍)」を組み合わせた造語で、異なるバックグラウンドを持つ5人で構成。
一方、日本の豊かな出版・デザイン文化の源流となる装丁家・ブックデザイナーが手がけた本を中心に、約3,500冊の古書や新刊を取り揃えるTIGER MOUNTAIN は、企画・ディレクションを若林恵が手掛けるコンテンツレーベル『黒鳥社』によって2025年2月に誕生した。

今回開催されるPOP UP展「PEOPLE+LEAP < 1/10」は、2015年に立ち上げから10周年を迎えた〈PEOPLEAP〉の過去から現在への軌跡と、2025年よりスタートしている新企画の発表をメインとしています。さらに、『TIGER MOUNTAIN』とのコラボレーションによる波佐見焼の皿の発表や、期間中に開催されるイベントを通じて「音楽」「写真」「編集」にフォーカスを当てた内容で展開されるとのこと。

■EVENT「Honest Jon’sを聴く会」
1974年にロンドンの片隅で産声を上げた『Honest Jon’s Records』は、カウンターカルチャーと理想主義的な思想を音で体現し続けてきた名門レーベル。人種間の軋轢が顕在していた時代にも、さまざまなルーツを持つ人々の「聖域」として機能してきた。2025年初頭に実現した〈PEOPLEAP〉と〈Honest Jon’s Records〉の奇跡的ともいえるコラボレーションを祝し、Twoth(PEOPLEAP)と若林恵(黒鳥社)がナビゲートするスペシャル試聴会を開催する。

レーベルでありレコードショップでもある〈Honest Jon’s Records〉。そこに足繁く通い、未来を語り合ったのはMalcolm McLaren、Johnny Rotten、Joe Strummerといったパンクの革命児や、Elvis Costelloといったロックのレジェンド、Horace AndyやAugustus Pabloといったレゲエの先駆者だけでなく、ファッション界の巨匠Paul Smith、『The Wire』創刊に携誌わったAnthony Wood、そしてGilles PetersonやJames Lavelleなど、ロンドンのカルチャーを牽引した多彩な面々だ。当日は、『Honest Jon’s Records』の奥深いアーカイブを行」へ、ぜひ参加してみてほしい。

■EVENT「YOURS -Echoes in the Frame」
東京生まれの写真家、オノツトム。
コマーシャルや人物撮影を手掛け、光と影を巧みに使い、被写体との関係を引き出す。日常の中に潜む美しさを、風景や瞬間を通して表現し、普遍的な視点で人々に新たな写真を生み出す。
ありふれた瞬間に潜む深さや意味を捉え、視覚的に強い印象を与える作品を作り続けている。「YOURS -Echoes in the Frame」では、オノツトムによるプライベート写真や未公開写真を、PEOPLEAPのメンバーである比留間太一が独断と偏見で編集。大音量の音楽とともにスライドショー形式で上映される映像プログラムとなっている。
※プログラムはプロジェクター以外の光を遮断した暗い空間で、大音量の音楽と共に上映される。