今年3月に来日を果たす、史上唯一のマーキュリー・プライズ2度受賞者である英国最重要アーティスト、PJ Harvey。8年ぶりの来日を記念し、Kurt Cobainも虜にした伝説の処女作『Dry』(1992年リリース)の2020年度リマスター音源を使用した日本語帯付きLP と国内盤CDがスペシャル・プライスにて同時リリースが決定した。 
    
当時の共同プロデューサーでKurt Cobainの初期作品はもちろん、レコーディングおよびライブ・エンジニアとしてYoko Ono、Paul Weller、Nick Cave、Thom Yorke、Massive Attack、James Blakeといった錚々たるアーティストたちの音響を支えてきたHoward Bullivantが2020年度のリマスターを担当している。 
    
1992年にトリオ編成のバンド名義としてリリースした本作は、Patti SmithとBessie Smithを引き合いに、オルタナティブでサディスティック、そして鉄の匂いがするブルーズが炸裂するバンド・サウンドに、愛・希望・汚い夢・セックスを歌う衝撃的な内容で圧倒的な評価を獲得。初期の代表曲「Dress」や「Sheela-Na-Gig」を擁したアルバムは90年代ガールズ・ライオットの発火点、Kurt Cobainの生涯の愛聴盤として語り継がれるだけではなく、数え切れないほど多くの後続アーティストたちへ影響を与えた歴史的名盤である。

リリースから30年以上経った現在も色褪せない正真正銘の名盤が、グランジやパンクが再構築されている2025年に再登場。この流れを見逃してはいけない。