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サーフの記憶と風化の美。Stockholm Surfboard Clubが2026 SSを発表。

スウェーデン・ストックホルムを拠点とする〈Stockholm Surfboard Club〉が2026 SSコレクションを発表。
本コレクションでは、太陽に焼け、潮風にさらされ、時とともに柔らかくなる「サーフクラシック」の探求を通じて、着古された風合いと自由な精神を再解釈するワードローブが登場した。
「服には多少の“個性”があっていいと、ずっと思ってきました。へこみや擦り傷には、その人なりの物語があります。少し傷があったり、すでに着古されている服なら、汚れを気にする必要もないし、気楽に着られる。それって、サーフカルチャーの自由さや、僕が大切にしている人生観ともつながっているんです。」- Manne Glad / クリエイティブ・ディレクター
クリエイティブ・ディレクターのManne Gladがこのように語ったコレクションの中心を担うのは、ガーメントダイとウォッシュ加工による塩漂白のニュアンスを纏った5ポケットチノパンツ。リラックスしたプロポーションに、控えめなダメージと柔らかな風合いを宿し、ベージュ・ブラウン・ブラックの3色で展開される。背面には、手書き風のロゴを配したジャクロンラベルがあしらわれている。チノは、クラブのシグネチャーであるバックロゴアーチがあしらわれた、ジップアップジャケットとのセットアップで展開。同素材のジップアップジャケットとのセットアップも可能だ。
また、定番のデニムコレクションには、“ダーティブルー”と称される新たなウォッシュのレギュラーフィットジーンズが加わり、日常に馴染むニュートラルなベースとして提案されている。注目すべきは、今季のグラフィックストーリー「サーフ・コラージュプリント」が施されたトラッカージャケット。そのアートワークは、ライトニットのセーターや二重構造のジャージースカート、裏面プリントによる色褪せ感を表現したストラップドレスにも繰り返し登場し、コレクションの核を成す存在感を放っている。

一方、ジャージーコレクションでは、ストライプやグラフィックでクラシックなシルエットに動きを加え、サーフカルチャーのエネルギーを反映。ポロシャツ、スウェット、Tシャツ、ホットパンツなど、日常着にこそ宿る自由な美学を再提案する。さらに、酸性グリーンのクラゲやピンクの鳩など、海の生き物を再構築したモチーフがエアブラシTシャツに新風を吹き込む。
加えて、アシッドダイの表現も今季を象徴する技法のひとつ。プリントスイムウェアや軽量チェックのボトムス、フリンジ付きスカーフ、そしてペイズリーやアシッドフローラルパターンのシャツ類にまで広がりを見せ、コレクション全体を包み込むように浸透している。
全体を通じて表現されるのは、使い込まれて風化したような質感と色合い。都市と海岸の境界を超えて、ストリートへと自然に移行するサーフ・ライフスタイルの“今”が、ここにある。
キャンペーンヴィジュアルは、長年のコラボレーターであるフォトグラファー、Kacper Kasprzykがスウェーデン・ストックホルムにて撮影。ブランドの拠点であるこの地の空気感を、ヴィジュアルを通じてダイレクトに伝えた。
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〈Stockholm Surfboard Club〉- 2026SS