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UKの次世代を担う大型新人バンド Wunderhorse。待望の2ndアルバム『Midas』を本日リリース。
2022年にリリースしたデビューアルバム『Cub』が全世界のロックキッズたちを沸かせてから早2年。孤高のソングライターJacob Slaterのソロプロジェクトとしてスタートし、現在は4人で活動しているバンド、Wunderhorseが待望の2ndアルバム『Midas』をリリース。
若くして経験した辛い過去、苦悩との決別を赤裸々に歌った『Cub』。そこで見せたむき出しの感情は、時に “狂気” としてリスナーにも深く刺さるものだった。そんな生々しさや一切忖度のないSlaterのソングライティングは『Midas』でも顕在で、一層激情的かつエモーショナルに訴えかけてくる作品となった。
『Midas』はグラミー賞受賞歴のあるCraig Silvey (The Rolling Stones、The National他) をプロデューサーに迎え、Nirvanaの『In Utero』がレコーディングされたミネソタ州のパキダーム・スタジオで制作が進められた。制作について、Slaterは以下のように話す。
「アルバム制作に着手するために初めてスタジオに入った時、僕たちの中で唯一分かっていたことがある。それは、このレコードをどんなものにしたかったか。不完全、生々しい、ライブ感、お飾り無し。まるで顔面をアンプに押し付けられているような、バスドラムの中に閉じ込められているような。そして、あたかも僕たちと同じ部屋にいる、そんな風に感じてほしかったんだ。」
不完全であることが意識されながらも音の広がりは凄まじく、スタジアムを轟かせるイメージが容易にできるレベルだ。タイトルトラック「Midas」での豪快な幕開けに始まり、『Cub』の時からさらにスケールアップした疾走感が圧巻の「Rain」、NirvanaやPearl Jamらグランジの先人たちの骨太なスピリッツを組み込んだ「July」、そしてアルバムの最後を飾る8分41秒の大作「Aeroplane」と、一枚を通してこれほどまでに様々な “顔” を見せられるとは驚きだ。
若く無骨な彼らだが、いつもどこか抒情的な “歌” に落とし込んでいくセンスは素晴らしく、まさに次世代のロックシーンを担う “王者” としての風格が漂う。
バンドは秋にアルバムを引っ提げたUK/アイルランドツアーを控えており、先日日程がアナウンスされた。11月10日にはロンドンのBrixton Academyにて過去最大規模の公演を予定している。また、先日4作目となるアルバム『Romance』をリリースし、メディア各所から絶賛の嵐となっているFontaines D.C.のアルバムツアーのサポートにも抜擢されており、ますます注目が集まっている。
アルバムは〈Communion Group〉よりリリース。
■ Release Information
ARTIST:Wunderhorse
TITLE:『Midas』
RELEASE DATE:2024. 8. 30
LABEL:Communion Group