デンマークのSSW兼プロデューサーのAndrea NovelことYdegirlが新曲「Stone femmes」をリリース

デンマークのシンガーソングライター／プロデューサーのAndrea NovelことYdegirlが、コペンハーゲンのレーベル〈Escho〉より新曲「Stone femmes」をリリースした。

今作は、レイブのようなベースラインの上でストリングスのパターンが浮かび上がり、古き良きロマンチックなアニメ映画やVHSのような雰囲気を纏っている。そして、Ydegirlの催眠術のような歌声に導かれるように、曲は前へと進んでいく。

詩は、マットレスの上で目を覚ます二人の天使の情景を起点に、親密な時間と身体的な脆さが溶け合う瞬間を描き出される。互いの腕の中でシャワーを浴びる二人の姿は、深い絆とやさしい安らぎを象徴し、終盤では、フーディの紐で遊ぶ何気ない仕草から「気分が良くなる」という感覚的な言葉へと移り、繰り返される “descending（降下）” のフレーズが、心の回復と静かな沈潜を印象づける。

その他にも、Ydegirl特有の内省的で詩的な表現は、「石のように眠る、最も柔らかな女性」と「樹のように眠る、軽やかで愛らしい女性」など、対照的な二つの存在を通じて、繊細に映し出された。

今作はYdegirlが作詞・作曲・プロデュースを手掛け、CTMのCæcilie TrierとSmerzのHenriette Motzfeldtが演奏したストリングスはコペンハーゲンで録音された。最近ではRIP Swirlとの共作EP『Emo Regulation』でコラボレーションも果たすなどシーンの中心で確かな存在感を放っている。

プロデューサーとしての視点の鋭さとアーティストとしての繊細な才能、そしてデンマーク/コペンハーゲンの密なコミュニティにより生まれた、モダンクラシックな音楽は美しく繊細に鳴り響く。

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