Courrègesがアートとファッションを融合させた初のテーマ展『THE ERA OF COURRÈGES』をフランスのマーグ財団美術館にて開催

〈Courrèges〉がフランスのマーグ財団美術館にて、アートとファッションを融合させた初のテーマ展『THE ERA OF COURRÈGES』を2026年5月14日〜 11月1日に開催することを発表した。

本展は、フォトグラファーのPeter Knappのキュレーションによる特別展であり、André Courrègesやマーグ家と親交の深かった彼が、当時のモダニティの時代をスタジオや街中、そして同財団において捉えた作品を紹介する。

André Courrègesは、1965年に春夏オートクチュールコレクションを発表。既存の慣習をあえて排し、ミニスカートや白を基調とした構築的フォルムなど、シルエットと構造に焦点を当てた新たなファッション観を提示した。

本コレクションでは、建築とファッション双方に通じる原理に基づき女性像を形成。この現代的な女性像は、「単なる美的表現にとどまらず、ライフスタイルを定義する哲学に根ざしたスタイル」と評され、クレージュ・スタイルが誕生した。メディアからは、「Courrègesの衝撃」と称され、ファッション界に革命をもたらした。PeterKnappは、完全に自由な創作精神のもと撮影を行い、1965年3月号のELLEでは、モデルが空間に浮遊するように見える楕円的なシリーズとして、新たな〈Courrèges〉の女性像を提示した。

本展では、このシリーズを核に、大型プリント4点のほか、関連シリーズやアーカイブ資料、1965年に撮影された衣装(〈Courrèges〉より特別貸与)を展示する。

マーグ財団美術館の根幹にあるのは「友情」だ。設立者である夫妻は、あらゆる分野のアーティストが集う場として、マーグ財団美術館を構想した。BarnesやGuggenheim、Phillipsといったアメリカの財団に着想を得た、フランス初の近現代美術のための財団として設立され、公益性の高い組織として認定されている。この先見的な試みは、文化の民間支援と現代美術のための建築を結びつけ、芸術界に大きな転機をもたらした。

1960年代は社会的変革の時代であり、その潮流は芸術やファッションにも反映されていた。そうした背景のもと、1964年にフランスの作家André Malrauxによって、フランスのサン・ポール・ド・ヴァンスに財団が産声を上げる。創造のあらゆる領域に自由の精神が広がる中、1965年には振付家Merce CunninghamやAndré Courrègesもこの地に訪問。マーグ家の女性たちは、そのエレガンスで知られ、ファッションメゾンに足繁く通う常連だった。Margueriteと Aiméの義娘であるPaule Maeghtは、Courrègesの親しい友人の一人だ。

1961年に創設された〈Courrèges〉は、クチュールとデザインの世界に革新をもたらした。動き、純粋性、色彩、光といった要素がそのスタイルの特徴である。André Courrègesは先見性に富んだデザイナーであり、その大胆さは常に彼を新たな試みへと駆り立て、Peter Knappは、25年間にわたり最も信頼されるパートナーとして、その創造性とエネルギーを捉え続けた。2020年のNicolas Di Felice就任、そして2026年5月のDrew Henryのアーティスティック・ディレクター就任を経て、この伝説的メゾンは本来の理念を守りながら、より現代的な進化を遂げている。

フォトグラファー、Peter Knappが初めてマーグ財団美術館の地を踏んだのは、1978年に行われた〈Courrèges〉のフォトシュートでのことだった。本展でもアーカイブとして紹介されているその撮影で、彼はGiacomettiの彫刻やEllsworth Kellyの作品を背景にシャッターを切り、それを機にAdrien Maeghtとの親交を深めていく。以降長年にわたり、マーグ家と密接な関係を築き、2021年には「Giacometti: A Family of Creators(ジャコメッティ:創造の家系)」展をキュレーションしている。

「子どもの頃、米国版Vogueに掲載された一枚の写真に衝撃を受けた。そこにはAlberto Giacomettiが自身の『女性立像』の彫刻とともに写っていた。」

– Peter Knapp『Giacometti, La ressemblance impossible』序文(Peter Knapp/Giorgio Soavi著、Éditions André Sauret / Michel Trinckvel、1991年)