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デトロイト・ポストパンクの雄 Protomartyr、Nick CaveやMGMTを手がける伝説的プロデューサー Dave Fridmannを迎えた7thアルバム『Hotel Usona』を9月25日にリリース

デトロイトを拠点に活動し、現行ポストパンク・シーンにおいて最も重要なバンドの一つと言える4人組、Protomartyr。通算7作目となるアルバム『Hotel Usona』を9月25日リリースすることを発表。先行で収録曲「Sounds We Cannot Hear」をMVとともに公開した。
今作はこれまでにNick CaveやMGMT、The Flaming Lipsなど、名だたるアーティストを手がけてきた伝説的プロデューサー、Dave Fridmannを迎え、ニューヨーク州西部にある彼のTarbox Road Studiosにてレコーディングされた。デトロイトのバンドである彼らが現代の惨状と対峙した野心作である。決してイージー・リスニングではないが、今まさに聴かれるべきエッセンシャルな作品だ。
過去20年にわたり、ヴォーカリストのJoe Casey、ドラマーのAlex Leonard、ベーシストのScott Davidson、そしてギタリスト/マルチ奏者であり共同プロデューサーも務めるGreg Aheeの4人は、闇の中を彷徨いながら、恐怖や悲しみ、嫌悪、困惑、そして怒りといった、人間を人間たらしめる根源的な感情と格闘してきた。そうして、近年で最も実り豊かで高揚感に満ちた作品群を築き上げてきたのである。
今作でCaseyは、自身の祖国を「老朽化したホテル」に見立て、各楽曲を厄介な宿泊客が憑依した客室として描き出した。現代生活の緩やかな麻痺(「Sounds We Cannot Hear」)、AI(「Feed the Sewer」)、国外追放(「Third Country」)、歪んだ愛国心(「Exalted Eagles」)、暴力(「The Knife Dream」)、JD Vance(「Converts」)、そして父親になるという耐え難いほどの重圧(「Checking Out」)まで。そこには、ファシズムに支配され、自由落下を続ける国家への厳しい眼差しが映し出されている。
音楽面では、Aheeが中東音楽や50年代のエキゾチカから新たなインスピレーションを得て、一つの世界の中に幾多の世界を構築した。彼らの得意とする「恐怖」と「歓喜」の共通項を見事に描き出している。特にLeonardのドラミングを筆頭に、すべての音像はFridmannの手によってより実体感を持ち、恐ろしいほどの迫力で迫ってくる。Fridmannの息子Jonによるホーンも加わり、バンドが曲ごとの課題に立ち向かい、音楽的限界を突破しようとするエネルギーを全編で感じることができるだろう。彼らはかつてないほどパワフルなサウンドを鳴らしている。
単なるポストパンクの枠に収まらないその多層的なアプローチと、冷徹な知性の裏に潜む凄まじい熱量を持つProtomartyr。知的な毒気とエモーションが奇跡的なバランスで同居する彼らの音楽は、不確実な現代を生きるリスナーにとって、痛切でありながらも不思議なカタルシスを与えてくれるはずだ。Dave Fridmannという巨大な才能と共鳴した彼らが、この混沌とした時代にどのような「正解」を突きつけるのか。その全貌が明らかになる瞬間が待ち遠しくてならない。リリースは〈Domino Recording〉より。
■ RELEASE INFORMATION

ARTIST:Protomartyr
TITLE:『Hotel Usona』
RELEASE DATE:2026. 9. 25
LABEL:Domino Recording
STREAM/ORDER:https://protomartyr.ffm.to/hotelusona
