| Interview

– はじめに、アルバムリリースおめでとうございます。ようやく世に出せた今の感想を教えてください。

ありがとう。他のどの作品でもそうなんだけど、どこか不思議な気持ちだね。それでも人々が聴けるようにリリースできて、そして聴いてくれた中の一部の人が、作品から何かを見出してくれていることがとても嬉しいよ。リリースされた以上は、僕たちの方からこれ以上に何かをするということはもうできないね。

– 今までロンドンの音楽シーンと密接に関わってきたようですね。一方で、あなた方のスロウコアやポストロックに影響されたようなアティチュードからは常にアウトサイダーな雰囲気が感じられていました。このような音楽を作り始めるに至った経緯を教えてくれますか。

色んな理由があるよ。ずっと意識的に取り組んできたことではあるものの、必ずしも何か具体的なプランをもって“意図的に”やってきた訳ではないんだ。今のサウンドってのはとても自然な流れで始まって、僕たち自身の本当の姿を表しているように思う。今のギタリストであるMattが加入した頃から今まで、ずっと僕たちが音楽を作る時に最も強く惹かれる種類の音楽なんだ。この種の音楽に含まれる感情は僕たちをワクワクさせるし、僕たちにとっても一番しっくりくる。だからこそ自分たちでもやりたいと思うんだ。僕たちはギターバンドだけども、スロウコアの音楽はギターの持つ生々しさに一層の厚みをもたらしてくれる。

– 1st アルバムはデビュー作品ながら『Return(=回帰)』という過去を連想させる言葉がタイトルに付けられました。そして新作は『Less』。あなたの音楽、そして2つのアルバムタイトルからは常に静けさと初期衝動の美学が引き算の感性で貫かれていると感じます。

僕たちの音楽をそういうふうに感じてくれてとても嬉しいよ。


■LIVE INFORMATION

「deathcrash Japan Tour 2023」


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