イギリス、ポーツマス発の4人組Hallanに独占インタビュー。7月リリースのEPについて、彼らの音楽的影響についてうかがいました

We interviewed Conor and Josh from Portsmouth’s four-piece band Hallan. We asked some interesting stories behind the upcoming EP and their musical influences!

※今回はHallanより、Conor (Vo.)とJosh (Gt)にオンラインライブインタビューをしました。英語の原文と翻訳を載せる形としています。

Please tell us how the band started. (How and why did you start making music in the current form?)

Josh: Me and Conor met in like 2017-18? We were in the same music class and there were several connections. Conor had his solo project and asked me to join in. In the beginning, it was just me and Conor, but then we decided we need to make this a band so we got two other guys involved and that’s the current line-up since 2018.

Conor: When we were in the same music class, we used to play different music. I’m not really sure how we ended up here, but we sort of played around with different genres and played several gigs together.

バンドがスタートした経緯について教えてください。

Josh: 僕とConorは確か2017年〜2018年に出会ったかな?僕らは同じ音楽クラスにいて、それ以外にもいくつか繋がりはあったんだ。Conorは自身でソロ活動があって、後に一緒に活動をしようという話を僕に持ちかけてきたんだ。最初は僕ら二人だけだったんだけど、これはバンドとして活動したいねって話になり、新たに二人を加えた現体制になったんだ。

Conor: 僕らが同じ音楽クラスにいた時はそれぞれ違う音楽をやっていたんだ。どのようにして今に至ったかはハッキリとは覚えてないけど、違うジャンルを演奏したり、いくつかのライブを一緒に出たりしていたよ。

How did you guys meet and join Nice Swan Records?

Conor: It was sort of a weird process, how we came about getting a record deal. In the UK, we’re not allowed to meet each other or play gigs under the lockdown. When that happened, we couldn’t do anything. And then, we got an email from the label saying “We really like what you put out. Have you got anything else to release?” Luckily, we had recorded something just before the lockdown, which was “Modern England”, and so we sent that to them. They really liked it and said they would like to release it. So, it was sort of just a round of emails.

君たちはどのようにしてNice Swan Recordsに契約することになったのかな?

Conor: 僕ら実はちょっと変わったプロセスを辿っていて…。イギリスでは今ロックダウンがあって他の人と(対面で)会ったり、ライブをしたりっていうのが禁止されているんだよね。それで何もできなくて…。そうしていたらある日レーベルの方からメールが来て「君たちのやっていることを気に入った。他に何かリリースできるものはあるか?」って聞かれたんだ。幸いにもロックダウン前に1曲レコーディングしてたものがあって、それも“Modern England”だったんだけど、その曲を彼らに送った。そしたら気に入ってくれてリリースすることになったんだ。だからまとめるなら、始まりは一通のメールだったってことだね。

In the label, there are many exciting bands. Do you have any connections with these other musicians? Also, tell us about the music scene in Portsmouth.

Conor: We haven’t been able to people meet anyone because we’re not allowed to go out, so we’ve only been able to talk through like Instagram messages and stuff like that. But we’ve talked to Sprints quite a lot. They’re really nice.

Josh: The music scene here in Portsmouth is still growing compared to other areas. One of the singers from Tears for Fears is from Portsmouth, but probably that was the last thing that came from here. So, that’s why we want to get the music scene here to get up, to raise name.

同じレーベル内で他にも沢山のエキサイティングなバンドがいますね。彼らとは何か繋がりはありますか?また、ポーツマスの音楽シーンについて少し教えてください。

Conor: 今は外出もままならない状況だから人と会うってことはできてないね。インスタグラムのDMとかでは話したりするけど、それ以外はないね。それでもSprintsとはよく話すよ。彼らはとても良い人たちだね。

Josh: ここポーツマスの音楽シーンはまだ発展途中という感じだね。Tears for Fearsのうちの一人はポーツマスの出身ってのは知っているんだけど、おそらく彼がここから出て売れた最後の人だろうね。だからこそ僕らはここのシーンを盛り上げたいんだ。

Some influences of post-punk, garage rock, and UK guitar rock can be seen from your songs. How would you identify your sounds and influences?

Conor: It’s been quite a topic we’ve discussed, “what do we call ourselves, what genre we are”. I think the word Post Punk is getting a little further round, anything may get shoved into Post Punk nowadays, but I think there’s a lot more to it than that. Me and Josh have always like very different types of music compared to what people probably think we like. We’re pretty into folk music and George Harrison records. We initially listened to Bob Dylan and other artists like him.

君たちの楽曲からはポストパンク、ガレージロック、ギターロックからの影響が感じられますね。もし自身でバンドサウンドや影響について言うならどのように特徴付けますか?

Conor: 「どういう風に特徴付けられるか、どんなジャンルなのか」という問いは僕らも常日頃から考えているものだね。僕が思うに、ポストパンクという言葉の意味は、最近は膨れ上がっていると思っていて、 実際にはそんなことはないと思うんだ。なんでもポストパンクに分類されることがあるしね。リスナーの思う僕らが好きそうな音楽と、実際に僕とJoshが昔から好きな音楽はおそらく違うんだよね。僕らはフォークとかGeorge Harrisonのアルバムがとても好きなんだ。最初の頃はBob Dylanとかその系統の音楽を好んで聴いていたね。

You have a debut EP coming up in July. We’d like to ask you the concept of that EP, and some stories of the recording.

Conor: When we were coming up with the idea of the EP, we wanted to present something that wasn’t just some disconnected songs of our best songs. There’s sort of a theme of this fictional character called “Gumshoe Boy”. This theme runs throughout the EP, but you don’t need to know so much about it. What we’ve written since the recording of the EP is more narrative-based.

Josh: The recording was fine. We recorded it in about the summer when the COVID situation wasn’t so bad and we were kind of allowed to go out and do things. We spent about a week or two in the late September to the beginning of October. But then there was the lockdown and more severe measures were taken. We’re at our homes ever since. The only thing we’re allowed to do is to take a walk, seriously.

デビューEPが7月にリリースされますね。では、そのEPのコンセプトとレコーディングについて教えてください。

Conor: EPのアイデアについて考えていた時、僕らはただの「一番良い曲の寄せ集め」みたいな作品をリリースすることだけはしたくなかったんだ。今回のEPにはあるテーマがあって、“Gumshoe Boy”という架空のキャラクターを軸に繰り広げられる。そのテーマの持つ意味合いは聴く人には伝わらないかもしれないけど、それはそれで良いんだ。レコーディング以降に書き始めた曲はより「物語性」を帯びたものになっているよ。

Josh: レコーディングは順調にいったね。まだコロナの状況がそれほどひどくなくて、僕らも外に出ての行動が許されていた昨年の夏頃にやったよ。9月の終わり頃から10月の頭にかけての約1〜2週間の間やったね。けれどしばらくしてロックダウンに入って、それ以降はずっと自宅。僕らに今許されているのは外に散歩に出るくらいだね。これは本当の話。

You guys are from Portsmouth. Are there any other bands or artists you are in close relation with? Do you have any recommendations?

Conor: I’ll just tell you, my favorite band, in Portsmouth, and that’s definitely a band called Fake Empire. Me and Josh discovered them about two years ago, I think.

Josh: They’re all lecturers at the local university, and they grew up in their 80s.

Conor: Later I found out that they teach at my university which was pretty weird, but they’re really good. There’s a couple more bands, The Stone Birds are pretty good. They’re like a classic rock-n-roll band. They’re not from Portsmouth, but I really like the band Egyptian Blue. There’s a Brighton-based band called CLT DRP, and I saw them when I went to university in Brighton, and they’re really good as well.

君たちはポーツマス出身ですね。仲の良いバンドは他にいますか?おすすめとかもあれぜひ。

Conor: 僕はポーツマスで一番好きなバンドを言うね。間違いなくFake Empireというバンドだね。僕とJoshは確か2年くらい前に知ったね。

Josh: 彼らは皆大学で講師をやっていて、80年代に青春を過ごして人たちだね。

Conor: のちに彼らが僕の大学で教えているって知ったときはちょっと変な感じがしたけど、やっぱり良いバンドだね。他にもいくつかあるね。The Stone Birdsなんかも良いよ。彼らはどちらかというとクラシックなロックンロールバンドって感じだね。ポーツマス出身ではないけどEgyptian Blueもめちゃくちゃ好きだね。ブライトン拠点のバンドでCLT DRPというバンドがいるんだけど、僕がブライトンの大学に行くときに見てとても良かったのを覚えているよ。

Please tell us your plans for this year (as far as you can).

Conor: We’re releasing the EP. Well, we hope we can release it. As far as anything else, I’m not too sure to be honest. We hope we can play gigs, but we’re not sure about that. I think the last gig we played was in March last year. It’s almost a year since we played, which is depressing. We’ve been thinking of online gigs, and since we’ve put out our record after the lockdown, I think a lot of the people who became our fans haven’t seen us before (live). So, if we were to play an online gig, it would be the first time for them to see us as an actual band that performs.

教えられる範囲で今年の予定について教えてください。

Conor: 今年は何と言ってもEPのリリースだね。リリースできると良いけど。それ以外のことは正直な話ハッキリとはわからないね。ライブもできたら良いけどそれについてもできるかの確証は持てないね。最後にライブをしたのが昨年の3月だからもうすぐで一年経つね。とても残念だな。オンライン配信でのライブも今は考えているね。ロックダウンに入ってからレコードを出した関係で、今僕らのファンでいてくれている人の多くは僕らを生で見たことがないと思うんだ。だから仮にオンラインで演奏できたら、多くの人にとってそれが初めて、僕らの事を「実際に演奏するバンド」として見てもらう機会にはなるとと思うよ。

Can you give some messages to the readers in Japan?

Conor: I’ve seen a lot of records go out to Japan. So, it looks like people are quite into our record, and that’s a good thing. I never really thought people from abroad would be listening to us so it’s a bit weird but I’m really happy about that! We have the EP coming out so I’m pretty excited about that too.

日本の読者に向けて何かメッセージをお願いします!

Conor: 僕が見る限り、僕らのレコードの多くが日本にも届いていてそれはとても嬉しいことだね。まさか海外の人が僕らの音楽聞いてくれるなんて思っていなかったから少し変な感じはするけど、それでもとても嬉しいね!EPのリリースを控えているからそれも楽しみにしておいてね!


■ Release Information

Hallan – Reporting Live From the Living Room

Release:7/16/2021

Label:Nice Swan


Biogaphy

Hallan

かつてSports TeamやオランダのPip Blomが所属していたUKの気鋭レーベルNice Swan Recordsに所属する4人組ポストパンクバンド。トラディショナルなパブロックの空気感を現代のポストパンクに落とし込んだサウンドが特徴。バンドのアートワークはボーカルのConor Hallanが手がけ、DIYバンドとしての注目度も高い。様々なバンドのタイアップを経て着実にステップアップしている。