京都を拠点に活動する3人組、ODDLYへの独占インタビュー。楽曲の制作や影響を受けてきたアーティスト、京都のインディーズシーンについて伺いました!

※今回のインタビューではバンドメンバー全員( Vo. Gt.湯谷 菜王子、Vo. Gt.渡辺 智之、Vo. Dr.岸本 啓汰 )に回答していただきました。敬称は省略させていただいてます。

ーODDLYらしい音の一本軸を通す、というスタイルでありたいー

結成の経緯について教えてください。

このメンバーが出会った経緯について言うならば、大学の軽音サークルです。

これまでの音源やライブではベース抜きの3ピースバンドとして活動していましたが現在もそうなのでしょうか?

ベースレスとして活動していたのは2020年春頃までです。音源としてはLoaded EPまでですね。2020年夏以降は、ライブ・音源ともにベースのサポートメンバーを入れて活動しています。

The CureやYuckその他多くのアーティストをライブでカヴァーしていますが、他に影響を与えたアーティストやバンドはいますか?

影響を受けたアーティストは、メンバーそれぞれで結構異なります。湯谷は、FazerdazeやAlvvaysといったドリームポップか、Courtney Barnett、Snail Mailあたり。渡辺は、丸山康太(踊ってばかりの国)、Sonic Youth、Nirvanaなどがプレイヤーとしての影響は受けています。岸本は、ひねくれたコードを持ってきてぶちこむようなところや、変わったことをしようとする姿勢においては、Blurの影響が大きいです。

楽曲を作る際はどのような手順で作られているのでしょうか?

楽曲制作の流れは、岸本がDTMで制作したデモをもとに、バンドセットとしての音色や曲の雰囲気をスタジオに入って3人で固めていくのが主な流れです。メンバーみんな幅広く音楽を聴くので、それがインスピレーションの種になります。幅広いジャンルの音楽性を取り入れながらも、ODDLYらしい音の一本軸を通すというスタイルでありたいと考えています。

イギリスのレーベル、Damnablyと契約されましたが、その時の経緯やエピソードを教えてください。

Damnablyのオーナー兼マネージャーから唐突にメールが届きました。「君たちの音楽いいね、一緒に仕事しない?」みたいな短い文章で。

「Odd Man Out (EP)」が8月にリリースされますが、このコンセプトや制作する際に意識したことなどがあれば教えてください。

コンセプトはありません(笑)。このEPはDamnablyと契約したことで、これまでの曲を集めたコンピレーションを出したいというDamnablyからの要望でリリースが決まりました。なのでジャケットやタイトルを決めるとき、「新しいコンセプトを足さないようにしたい」という思いがありました。そこで、これまでのものと近いデザインのジャケットにするために、Loaded EPの青く水気の多い質感と、Ruh Ruhの緑でドライな質感を混ぜて描きました(メンバー湯谷が制作)。タイトルも、シンプルにバンド名を文字ったものにしようと考えた結果、映画のタイトルを引用することになりました。

最新リリースのシングル「Ruh Ruh」という楽曲からは近年熱を増しているポストパンクの雰囲気が伝わり、ODDLYの音楽の幅の広さを感じました。

おそらく、岸本が最近のサウンドにアンテナを強く張っているので、そのせいかと思います。ここに私たちの強みがあると感じていて、岸本は最新のものやマイナーなものまで細かくディグっていることに強みがあり、逆に渡辺は、2000年代より前の時代のものに特化していて、とにかく自分の好きなものをニッチに深く掘り下げています。湯谷はその2人とは少しずれたインディーシーンを聴いていることが多いです。それぞれ得意なアンテナの範囲が違って、それをバンドで集まって強みを出し合うことができると感じています。

ームーブメントの発信地が東京だけだと思われるようなメディアの扱いは悔しいー

ODDLYが活動する京都はインディーズシーンの震源地の一つでもありますが、京都のシーンに対する印象、京都から見る東京や日本の音楽シーンについてはどう思いますか?

京都の音楽シーンは泥臭さや人間らしさが色濃いような印象です。学生の街でもあるからなのか、多種多様な個性の人が集まっていて、掘れば掘るほど面白いバンドが出てきます。自分でライブに足を運んで、プレイヤーの人柄やバンドとしての背景を感じ取って、もっと知りたい、見つけたら嬉しい、という感覚が強いので、そういう視点からはとても肌に合った場所です。

東京には、英詩で歌う洋楽にベースを置いた音楽性のバンドが集まっていて多様なコミュニティが広がっていて、イベントも多く開かれていますが、関西圏でそのようなコミュニティは少ないので、どうしてもイベントのラインナップがワンパターンになりがちなのは変えていきたいと感じています。そういう意味では、3月に開催した初めての自主企画 “CROSS SECTION SYMBOLS” が成功に終わったのは嬉しく感じています。関西圏を拠点にして洋楽にベースを置いた音楽性のバンドを集めたイベントだったので。

ここ数年は、インディーズシーンに光が当たるようになってきたと思います。DYGLのヒットや、みのミュージックがラジオをもったり、ゆらゆら帝国やFishmansがラジオ等で名前が上がることが多くなってきたり、関ジャムのようなインディーズバンドにスポットライトを当てる番組も出てきたり。しかし、そのムーブメントの発信地が東京だけだと思われるようなメディアの扱いを受けることは悔しいと感じます。みのミュージックのラジオ番組の名前は ”Tokyo Highway Radio” ですし、”シブヤノオト” という番組名があったりと。それだと「東京や渋谷だけがインディーカルチャーの発信地だ」と受け取れてしまう枠組みが作られてしまっているように感じています。

パンデミックはバンドにどのような影響がありましたか?

このコロナ禍で受けたマイナスの影響は、せっかく国内外問わずアピールできる機会を掴んだのに、気軽に海外にライブに行けないことや、ヴァイナルの受付開始と届くまでにラグがあってその間に受け取り手の熱量が冷めてしまうこと。

プラスの面になったことは、バンドのキャラクターを可視化できる機会が増えたこと。ライブのオンライン配信が増えたことで、映像を多く残せたのは大きいですね。

国内外を問わず、オススメのバンドや最近聴いているバンドなどはありますか?

湯谷:神々のゴライコーズ、Ex:Re(DaughterのElena Tonraによるソロプロジェクト)

渡辺:企画にも出てもらったLEEVE ROSELYN

岸本:左右(横浜出身2ピースバンド)、Sorry。

今後のバンドとしての目標について教えてください。また今年の予定で決まっているものがあれば教えてください。

今年は、アルバム制作に時間を使う予定です。

最後に読者の方へメッセージをお願いします!

ヴァイナルのODD MAN OUTをぜひ手に入れて聴いてください。これからもよろしくお願いします。


Label:Damnably Records